


長時間パソコンやスマホを使っていると、首や肩が痛くなったり、めまい・頭痛といった不調が出ることがあります。もしかしたらそれは、「ストレートネック」が原因かもしれません。
ストレートネックはどんな状態?
人の首の骨は、やや前方に向かってゆるやかなカーブを描いているのが普通です。そのカーブがあることでムダな力を使わず、首にかかる衝撃を和らげながら、4~6kgのボウリングの球のように重い頭を支えているのです。
パソコンやスマホをずっと見ていると、腰や背中が丸まって、首を突き出すような形で下を向く姿勢が続きます。それが原因で首のカーブがなくなり、別名「スマホ首」ともいわれるストレートネックになりやすくなります。
こんな症状が起こりやすい
首の筋肉に余計な力がかかるため、首のコリや頭痛、めまいなどが起こります。また首周りのしわや顔のたるみなど、美容への影響も。
悪化すると手のしびれや吐き気、目の不調、慢性疲労、不眠症、自律神経の乱れなど、さまざまな健康トラブルにつながることもあります。
スマホ首かどうかチェック!
自分がスマホ首になっていないか、カンタンな方法でチェックしてみましょう。
壁に背を向けて立ち、かかと、おしり、肩甲骨、後頭部の4ヵ所をピタッと壁につけてみます。後頭部がつかなかったり、胸のあたりが苦しかったり、姿勢がキープしにくかったら、スマホ首になっている可能性があるので注意が必要です。

ストレートネックになる心当たりがあるときは、生活習慣を見直して上手に改善・予防していきましょう。ひどい症状の場合は、ムリをせず医療機関に相談してください。
姿勢を見直して改善
■スマホを見るとき:頭を大きく下げず、できるだけスマホを目の位置の近くに持ち上げて使います。スマホを持つ反対の手で、肘を支えるようにするのがオススメです。
■デスクに座っているとき:ノートパソコンやタブレットはスタンドなどを使って位置を上げ、うつむきを抑えます。両肩とあごを引いて、背もたれに軽く寄り掛かった姿勢を心がけて。
運動やストレッチをする
散歩などの適度な運動で筋肉を気持ちよく動かし、首や肩をほぐすストレッチをしてください。ストレッチは反動をつけずにやさしくゆっくりと、呼吸は止めないようにして行います。
首の傷みを軽くする枕を選ぶ
首の部分が高く後頭部が低い枕は、首が反ってしまうため筋肉が固まりやすくなります。低すぎる・柔らかすぎる枕は、横向きに寝たときに首が下がりやすいので、首が気持ちいいと感じる枕を選びましょう。
温めて血行をよくする
首周りの筋肉のこわばりやコリを和らげるには、温めるのが有効です。
首の後ろに蒸しタオルをあてたり、熱すぎないお湯でゆっくり入浴したり、寒い時期なら外出のときにはマフラーやストールを巻きましょう。